2009年 06月 29日
礼に終わる
昨日のミズノクラシックの中継を見ていて思ったことは、遼くんの礼儀正しい姿でした。18番の最終ホールでギャラリーの声援に迎えられたとき、グリーンに入るときにはバイザー、サングラスを取って一礼。ホールアウトするときにも、バイザーを取り、同じ組の選手、キャディと挨拶。そして勝利者インタビューでもバイザーを取り頭を下げて御礼。バイザーを取ったら汗まみれの頭はグッチャグチャなんだけど、それもなんだか17歳らしくて可愛い(笑)。
こういうことがきちんと出来ているプロが意外と少ない気がします。
先週だか、レディストーナメントの解説に出ていた岡本綾子プロが言ってました。「グリーンに入りながらサングラスかけるなんていう選手が見受けられるけど、あれはちょっと・・・ね」スタイリッシュになってきた反面、格好にこだわるプロも多くなっちゃったのかなぁ、と思いました。
キャディにボールを投げて渡す、自分のミスに苛立って思わずクラブを地面に叩きつける、というシーンも特に男子トーナメントでは目につきます。もちろん真剣だからだろうけど、なんだか見てて悲しくなります。ボールなんて特に大切なものでは?パッティングのときには埃ひとつ嫌うのに、投げるなんてどうなんだろう。
素人目に見てても、遼くんの礼儀は本当に清々しいものがあります。
若く肉体もまだまだ発展途上だからこそ、昨日のようなあり得ない大叩きをしてしまうこともありますし、見事入ったからいいものの、グリーンオーバーするようなアプローチでは世界で戦えない、という人も多いです。でも、私はそれでいいんじゃないかと思う。今は若いことを武器に、どんどんミスをすればいいし、それで学んでいくことの方が大きいんじゃないかな。
それよりも、遼くんに言いたいのは、今の礼儀正しさと謙虚さだけは、年齢を経ていっても忘れないでほしいなと思う。アスリートはフェアで聡明であって欲しい。勝負の中にあっても、自分を見失わない強さは持ってほしいなと思いますね。
全然話は違うけど、遼くんのゴルフスタイルは本当にかっこよくて、特にカラーコーディネイトが素敵。完全に色を武器にしてますね。そのせいか、最近ラウンドで見かける男性もおしゃれになってきました。遼くんもどきもワサワサいます(笑)。